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1時間でできる雨漏り対策|応急処置から業者の選定方法まで解説

雨漏りに気づいたらまずは応急処置をしましょう

こんにちは。外壁アドバイザーの後藤です。こちらを読まれている多くの方は、大事なお家が雨漏りをしているのを発見し、困っていらっしゃると思います。

この記事では、雨漏りが起こったときの正しい対策を誰にでもわかりやすく解説していきます。どれも1時間もあればできるカンタンな応急処置ですので、ぜひ参考にしてみてください。

さらに、番外編では賃貸やマンションにお住まいの方がするべき対処法についても紹介します。
こちらを読んで、大事なお家を正しい手順でしっかりと守っていきましょう。

雨漏りが起こりやすい4つの部位とその対処法

こちらでは雨漏りが起こりやすい部位とその対処法について解説していきます。雨漏りの対策でまずすべきことは、どの部位から雨漏りしているかを特定することです。雨漏り箇所を把握し、部位ごとでの適切な対処をすることで、一時的にでも悪化を防ぐことができます。

最終的な補修については、基本的に専門の業者にしてもらうことをおすすめしますが、その前に応急処置をしておくだけで二次災害の発生を遅らせることができますので、自分でできる範囲のことをしておきましょう。

また既に雨漏り箇所がわかっているという方は、対処法だけ見ていただき、実践していただいても問題ありません。

屋根

屋根の雨漏りの原因としては、主に以下の3つとなります。

雨漏りの原因

まずは屋根本体ですが、これは特にスレート屋根で発生するケースが多いです。屋根材自体が劣化することで発生します。スレート屋根には基本的に塗装がされており、その塗装に防水性能があるため、通常は水を弾く状態になっています。これがメンテナンスをせず年数が経つと、塗装の防水性能が機能しなくなり、屋根材自体が水を吸うようになります。水を吸った屋根が乾くと、屋根が反ってきます。反ってくるとその隙間から雨水が侵入し、雨漏りにつながるのです。

塗装が劣化したスレート屋根
塗装が劣化したスレート屋根

また板金部分からの雨漏りも非常に多いです。板金は雨風の影響を受けやすい部分に取り付けられていることが多く、劣化もしやすいです。板金も経年劣化の影響で錆びたり、隙間が空いてくるとその中に水が入ってしまい、雨漏りの原因になることがあります。

劣化により反った屋根板金
劣化により反った屋根板金

最後は防水シートからの雨漏りです。防水シートは屋根材や板金の下に敷いてあり、最終的に室内への雨漏りを防いでくれています。屋根本体や板金部分から水が中に侵入していても、この防水シートが機能していれば、水が部屋の中まで入ってくることは基本ありません。逆に雨漏りが部屋の天井まで来ているときは、防水シートが機能していない可能性が高いです。

対処法

屋根の雨漏りを発見した際は、基本的にはすぐに専門の施工店に補修を依頼することをおすすめします。「自分で屋根に上って修理するからいい。」という方も中にいらっしゃいますが、経験がない方が、屋根に上って作業をするのは、非常に危険です。落下による死亡事故も多く発生しているので、屋根に上るのはできるだけ避けましょう。施工店の選び方については、記事の後で詳しく解説していきます。

ただ、天井から室内に水がポタポタ落ちてきている場合は、応急処置をしていきましょう。

必要なもの

  • バケツ
  • 雑巾、タオル
  • ブルーシート

手順

  1. 雨漏り箇所にシートを敷く
  2. 水が垂れている箇所に雑巾を敷いたバケツを置く
ブルーシートで覆われた屋根

以上の流れですので、すぐにできるかと思います。しかし、こちらも天井から水が漏れているということは、かなり状況が悪化している可能性が高いので、応急処置をしたら、施工店への補修を依頼しましょう。

壁からの雨漏りのほとんどは壁と壁の間にあるコーキングの劣化によるものです。コーキングとはサイディング壁の接合部や、窓枠と壁をはり合わせる時に使用するゴムのような充填剤です。

防水機能がありますが、経年劣化とともに硬化することで、割れてきたりしてしまいます。また地震や台風などで、建物が揺れた際に接合部が動き、割れてしまうことが多いです。

割れたコーキング
割れたコーキング

対処法

こちらで2つの対処法をご紹介していきます。

①ブルーシートで覆う

一番カンタンな方法ではありますが、ブルーシートで覆うのは意外と効果的です。仮に雨漏り箇所が特定できない場合は、広範囲をブルーシートで覆い雨水の侵入を防ぎましょう。

必要なもの

  • ブルーシート
  • 防水テープ

手順

  1. ブルーシートを該当箇所に貼って一次的にテープで固定する
  2. しっかり淵をテープで止める
②防水テープで止める

こちらもカンタンではありますが、雨漏り箇所が明確に特定できている場合は非常に有効です。

必要なもの

  • 防水テープ

手順

  1. 該当箇所に防水テープで止める

またこれ以外に、自分でコーキングを増し打ちをして、応急処置をするという選択肢もありますが、こちらは基本的にあまりおすすめしていません。原因箇所が確実にわかっていて、部分的に補修をすれば直る状況であれば、自分でやるのも問題はないですが、コーキングを一部補修したところで本当の原因がそこであるかを見分けるのは、一般の方ではかなり難しいです。

外壁アドバイザー

後藤

自分でコーキングを補修される方も多くいらっしゃいますが、正直あまりおすすめできません。というのも、自分でコーキングを打ち替えたり、増し打ちをされていらっしゃる多くの場合、多少の不備があり、再度業者が打ち替えるというケースがほとんどだからです。自分でやることでお金もかかってしまうので、基本的には簡単に応急処置をした後に、業者に依頼するのが良いでしょう。

きちんと応急処置をしたら、後は施工店に見てもらいましょう。

ベランダ

ベランダからの雨漏りの主な原因は以下の3つです。

  • ベランダの笠木部分の劣化による雨漏り
  • 床の防水塗装の劣化による雨漏り
  • 排水口からの雨漏り
  • ベランダの笠木部分と壁の部分を繋ぐコーキングが劣化し、ひび割れを起こしたりすると、その部分から雨漏りを起こします。

またベランダの床には防水塗装(FRP、ウレタン塗装など)がしてあります。その塗装が劣化すると、ひび割れなどを起こし、その部分から雨漏りを起こします。

最後に排水口(ドレン)が詰まることによる雨漏りです。雨の日になるとベランダに水が溜まる場合は、排水口が詰まっている可能性が高いです。

詰まったドレン
詰まったドレン

対処法

こちらでは2つの対処法をお伝えしていきます。ただ基本的にベランダの雨漏りは原因が特定しづらいため、応急処置が済んだら専門の施工店に補修を依頼しましょう。

①防水テープで該当箇所を塞ぐ

必要なもの

  • 防水テープ


②排水口の異物を取り除く
雨の日にベランダで水たまりができてしまっている場合は、排水口の掃除を行いましょう。
もし自分で取り除けない場合は、応急処置が難しいので、施工店に見てもらうことをおすすめします。

窓からの雨漏りの原因はほとんどが、サッシ廻りのコーキングの劣化によるものです。
窓枠のコーキングにひびが入って、そこから雨漏りしている可能性が高いので、その際はすぐに応急処置をしましょう。

対処法

こちらも基本的には壁の応急処置と同様ですが、対処法を紹介します。

・ブルーシートで覆う
もし窓のどの箇所から雨漏りしているかがわからない場合は、ブルーシートで窓全体を覆うことで雨漏りを防ぎます。

必要なもの

  • 防水テープ
  • ブルーシート


手順
①ブルーシートを該当箇所に貼って一次的にテープで固定する

②画像のようにしっかり淵を止める

家の寿命が短くなる?雨漏りの二次災害

こちらでは雨漏りを放置しておくとどうなるのか、怖い二次災害についてご紹介します。

「しょせん雨漏りだから大したことはないだろう」
「うちは丈夫だから心配いらない」

と思っていらっしゃる方は非常に危険です。雨漏りは発見次第すぐに応急処置をして、施工店に修理を依頼するが鉄則です。こちらを参考に自分のお家ではそうならないようにしていきましょう。

考えられる雨漏りの二次災害

シロアリの発生

雨漏りが原因で中の支柱が湿って柔らかくなると、それはシロアリにとっては最適な繁殖環境となります。シロアリは湿った木を食べて繁殖するので、柱が脆くなり、倒壊のリスクが発生します。

漏電

ブレーカーやコードが塗れてしまうことで、漏電が発生するリスクが高まります。漏電すると、火災の発生や、感電による事故を引き起こしますので、注意が必要です。

健康被害

雨漏りが室内に発生している場合は、そこからカビやコケが室内に生えることで、健康に悪影響を及ぼす可能性があります。特にお子様やアレルギー体質のある方がいらっしゃる場合は、要注意です。

得意・不得意がある? 業者選びの2つのポイント

「応急処置をして一旦は大丈夫だが、すぐに施工店に見に来てもらいたい。」
「ただ、どういった施工店にお願いするべきかわからない。」
という方も非常に多いと思います。

実は施工店によって施工内容の得意不得意は変わってきます。外装専門の施工店でも雨漏り補修はそこまで経験がない、というパターンもあります。こちらでは、どういった施工店に依頼をするべきなのか、業者選びのポイントを紹介していきます。

①複数の施工店で相見積もりを取って比較する

できれば一社だけに見てもらって、すぐに施工をお願いするのではなく、2~3社程度に見積を依頼するのがベターです。一社だけだと本当にその施工店が正しい事を言っているのか、金額が適正なのかを見極めるのが難しいです。雨漏りの補修はピンキリですので、比較をすることで損をしないで済むケースが多いです。

②丁寧に時間をかけて調査を行っているか

雨漏りの補修は、原因の特定がとても大切です。原因がしっかりと特定できていない中で、施工をしても正しい補修はできません。ただ、雨漏りの原因特定はプロでもわからない場合も箇所によってはあります。
その場合は長期的にその都度補修をしていくというケースもありますので、しっかりと調査をした上で丁寧に説明をしてくれる施工店にお願いするようにしましょう。

費用を抑えるために知っておきたい2つのポイント

先程もお伝えしておりますが、雨漏り工事はピンキリです。それでもできるだけ無駄な出費は抑えたいですよね。
もちろん、安くてもしっかりと直してくれなければ意味がないですが、悪徳業者の中には、雨漏りの補修がピンキリなのを良い事に、高額の補修工事を提案してくる場合もあります。そういったことで損をしないようにしましょう。

相見積もりを取って比較をする

1つの施工店だけに見てもらってそのまま、施工をお願いするのはベストな施工店選びではないかもしれません。もちろん信頼できる知り合いの施工店かもしれませんが、業者によって、得意の施工内容は異なります。
塗装が得意、屋根が得意、コーキングが得意など、業者によって様々です。

なので相見積もりを取って比較をすることが重要です。相見積もりを取るためにはポータルサイトを活用するといいでしょう。もちろん自分で知っている業者があれば、そことの比較という形でポータルサイトを使っても問題ありません。

当社が運営する外壁塗装の窓口でも、雨漏りの無料相談を24時間フリーダイヤルで受け付けております。雨漏り補修に強み優良加盟店が全国におりますので、気軽に相談をしてみてください。

火災保険の活用も検討しましょう

火災保険の加入されている方は火災保険が適用できる可能性があります。火災保険は台風などの自然災害でお家が破損し、工事が必要になった際に適用されます。実際には自然災害による直接的な被害でない場合でも、火災保険の適用ができたというケースもあります。

施工店によっては、火災保険の申請のお手伝いをしてくれるところもありますので、その辺りも相談してみましょう。

【番外編】賃貸物件やマンションで雨漏りした場合はどうする?

こちらでは番外編という形で、賃貸やマンションにお住まいの方で、雨漏りを発見した際にどうしたらいいのかわからない方に向けて、どういった対処法があるのかをご紹介していきます。

オーナーさんに連絡をし、今後の流れを確認する

発見したら、まずはオーナーさんに状況を連絡し、対応について確認しましょう。

雨漏り箇所の写真を取っておく

証拠を残しておくという目的で写真を取っておきましょう。家財が使えなくなってしまったなどの被害が出た場合は、交渉材料として使うことができます。また保険を適用するとなった際にも証拠として残しておけるので写真は必ず残しておきましょう。

応急処置をする

必要に応じて、応急処置をし雨漏りを止めます。方法については、記事の対処法を参考にしてみてください。

応急処置の後は信頼できる業者に修理を依頼しましょう!

雨漏りをしたからといって、焦る必要はありません。自分で必要な応急処置をし、プロに修理をしてもらえば、大事には至らないケースがほとんどです。
雨漏りを発見したにも関わらず、放置をしてしまうと二次災害のリスクも高まりますが、基本的にすぐに対処をすれば大丈夫です。

適切な対処をして、大事なお家を長持ちさせましょう!

記事の監修責任者後藤拓夢

前職はブライダル業界向けの広告営業に従事。 より多くの方々に、自分の手掛けたサービスを活用してもらいたい!と思いドアーズに入社。 現在は、「外壁塗装の窓口」のメディア運営を行い、年間30,000人のエンドユーザーと全国4,000社以上の優良加盟店との最適なマッチングを実現する。

屋根材「スレート」とは?3つの種類とメリット・デメリットを解説

スレート屋根はメンテナンスをしっかりとすることで長持ちする

こんにちは。外壁アドバイザーの後藤です。
「うちの屋根はスレートらしいけど、そもそもスレートって何?」
「スレート屋根はメンテナンスが必要と聞いたけど、何をすればいいの?」
この記事を読んでいる多くの方は、そのような疑問を持っていると思います。
実際、我々もお客様のリフォームのサポートをさせていただく中で、屋根のメンテナンスが必要なこと自体知らなかったという方も多くいらっしゃいます。

スレート屋根は劣化状況に応じてメンテナンスをすることで、長持ちさせることができる屋根材です。
逆にずっとそのままにしておくと浸水したり、雨漏りを引き起こす可能性があります。

この記事を読んで、まずはスレート屋根がどんなものかを理解し、適切なメンテナンスができるようにしましょう。

そもそもスレート屋根とは?

スレートは現在、日本の戸建住宅の約7割で使用されている一般的な屋根材です。
スレート以外の屋根材としては、瓦やトタン、アスファルトシングルなどがあげられます。

スレートと言っても大きく分けて2つの種類があります。
それが、「天然スレート」と「化粧スレート」です。

天然スレートは、粘板岩と呼ばれる岩石を使用して作られる屋根材で、ヨーロッパのお城などで使われています。
資源を入手するのが容易ではないため、価格が高いことから、一般の住宅ではほとんど使用されておりません。

一方の化粧スレートは、セメントや繊維材を混ぜて固めて作られたもので、現在「スレート」と言えば、この化粧スレートのことを指しています。

スレート屋根


こちらの記事は、「スレート」=「化粧スレート」と定義して解説をしていきます。

スレート屋根の種類

先程解説した化粧スレートの中にも種類がありますので、こちらではその種類について説明します。
基本的に原料は同じですが、加工の仕方によって厚さなどが異なり、それぞれ異なる特徴を持っています。
自分の家のスレートをイメージしながら、違いを比べてみてください。

平板スレート

平板スレート


フラットな薄い板のような形のスレートを「平板(へいばん)スレート」と呼びます。
「薄板スレート」や「薄型スレート」などと呼ばれたりもしますが、一般的には「スレート屋根」と言うと、この平板スレートの屋根のことを指します。

また、この平板スレートはケイミューが販売している「カラーベスト」というブランドの「コロニアル」という商品が有名なため、その名前から、平板スレートのことを「カラーベスト」や「コロニアル」と呼ぶこともあります。

厚型スレート(セメント瓦)

平板スレートよりも厚みがあり、瓦のような形状をした屋根を「厚型スレート」といいます。
素材はスレートと同じようなものを使用してますが、瓦のような形をしているため「セメント瓦」や「モニエル瓦」と一般的には呼ばれています。
1990年代に人気があった「セキスイUがわら」もこの厚型スレートの一種です。
ただ、現在では通常の瓦(陶器瓦)より耐久性が低く、平板スレートより高価なため、製造がされておらず、新たに入手することができない屋根材となっています。

外壁アドバイザー

後藤

1990年代当時販売されていたセキスイUがわらもそろそろ寿命を迎えているものが多く、また現在は販売されていない商品のため、最近では葺き替え工事をさせる方が非常に多くなっています。

波形スレート

波状の形をしたスレートを波形スレートと呼びます。
金額がリーズナブルで、耐久性が高いことから、工場や倉庫、学校の体育館などでよく使用されているスレートです。

今は使用されていない?!アスベスト入りのスレート

以前のスレートにはアスベスト(石綿)が含まれているのが一般的でした。
アスベストには粘り気がある成分が含まれており、スレートの耐久性を高める優れた素材でした。

しかし、1990年台からアスベストに対する健康被害、環境問題が取りだたされるようになり、徐々にアスベストを含まないスレート(ノンアスベスト)が発売されるようになりました。
その代表例が、「セキスイUがわら」や「パミール」といったものです。
ノンアスベストのセキスイUがわらやパミールの耐久性に欠陥があったこともあり、現在は販売されておりません。

そして、2006年にはアスベストの使用が全面的に禁止となったため、2006年以降に作られた全てのスレートにはアスベストが含まれていません。

現在ではアスベストを使用しなくても耐久性が高いスレートが開発されているため、多くの住宅でスレートが使用されています。

スレート屋根のメリット・デメリット

スレート屋根が人気な屋根材なのには理由があります。
こちらではスレート屋根のメリットやデメリットを説明していきながら、スレート屋根の特徴について解説していきます。

基本的にスレート屋根のデメリットの部分は、メンテナンスをしっかりとすることで解消される部分がほとんどです。
つまり、しっかりとメンテナンスをしていれば、優秀な屋根材ということです。
どのようなメンテナンスが必要になってくるかをイメージしながら、特徴を理解していきましょう。

メリット

スレート屋根のメリット

①施工がしやすいため品質が職人の腕によってぶれない

屋根は言うまでもなくお家の大事な部分です。屋根に施工不良があると、雨水が室内に侵入し、建物全体に影響を及ぼします。
スレート屋根は薄い板を貼っていくような作業のため施工がしやすいといわれています。
そのため、作業をする人の腕によって品質のブレが出にくいのが特徴です。

外壁アドバイザー

後藤

逆に瓦屋根などは経験のない職人が作業をすると、ズレが生じたりすることがあるため、品質が職人の技術によって左右されます。経験豊富な職人が施工をする必要があるのも、瓦屋根が比較的高い理由の一つとなっています。

②比較的安価

薄い板のようなスレートは製造コストが低く、瓦などと比べてもリーズナブルなのが特徴です。
多くの住宅で使用されていることもあり、大量生産されていることもコストが低く抑えられている理由です。

③メンテナンスがしやすい

瓦などと異なり、スレートは様々なメンテナンス方法があります。
一般的なのは、既存のスレートに上から塗料を塗って防水性能を維持させる「塗装」です。
また、平板スレートであれば軽量なため、そのまま上からもう一枚屋根材を被せる「カバー工法」というメンテナンスをすることも可能です。
ところが、例えば瓦などは重量があるため、メンテナンスの際は、一度屋根材を取り外してから、新しい屋根材を葺き替えする工事が必要になります。
このようにスレート屋根は様々なメンテナンスのやり方があるのが特徴です。

デメリット

スレート屋根のデメリット

①定期的なメンテナンスが必要

メリットとしてメンテナンスがしやすいということはお伝えしましたが、逆に定期的にメンテナンスをしないとスレートは長持ちしません。
スレートは元々水を吸いやすい素材でできていることから、その素材を守るために塗装がしてあります。
この塗装が劣化し、剥がれてくると本来の防水機能を果たせなくなるため、スレート自体が反ってきたり、割れたりしてしまいます。

②薄い板のため割れやすい

また、あくまで薄い板であるスレートは基本的には人が乗っても割れないくらいの強度はありますが、台風などの強い外的要因や経年劣化により割れることがあります。
瓦でも割れたりすることはあるものの、スレートの方が強度としては比較的弱いのが特徴です。

外壁アドバイザー

後藤

現在は技術革新が進みスレートも強度がかなり高いものが使われています。
ただ特に90代後半に販売されていたスレートはノンアスベストが使われ始めた時期で、耐久性が弱いものもあります。
その時期のスレート屋根は特に割れに注意をする必要があります。

③防水性が低いため、コケが生えやすい

上から塗装がしてあるスレートですが、本来は水を吸いやすいセメントや樹脂系の素材でできているため、湿気が溜まりやすい地域などではコケが生えやすいのが特徴です。
コケが生えると見栄えも悪くなってしまいますので、コケが生える前に塗装をするなどして、メンテナンスをしていくことが重要になります。

スレート屋根のメンテナンス

スレート屋根はメンテナンスが大事な屋根材ということは、ここまでで理解ができたかと思います。
こちらでは、具体的にどのようなメンテナンスをしていけばいいのかを説明していきます。
スレート屋根の耐用年数は一般的に20~30年程度といわれています。
とはいえ、しっかりとメンテナンスを定期的にすることで、30年以上持たせることも可能です。
実際は、「メンテナンスもできるだけお金をかけずに、少ない回数で済ませたい。」が多くの方にとっては本音かと思います。
こちらでは、適切なメンテナンス頻度と、メンテナンスが必要とされる劣化状況の見極め方も解説していきます。
屋根の現状をイメージしながら、自分の屋根がメンテナンスが必要かどうかもイメージして読んでいただければと思います。

スレート屋根のメンテナンス頻度

スレート屋根は10~15年目のタイミングで一度塗装をすることが一般的です。
というのも、スレート屋根は基本的に水を吸いやすいため、塗装が防水機能を果たしているということは、前も説明をさせていただきました。
日当たりや立地条件、塗ってある塗料によって劣化のスピードは異なりますが、基本的には10~15年目のタイミングで一度屋根のメンテナンスを検討する必要があります。

劣化状況の見極め方

劣化の進行具合によっては、塗装ではなく、カバー工法や葺き替えをした方がいいという場合もあります。
劣化がどのようなものかを知っていれば、自分で見てメンテナンスが必要かどうかはある程度判断をすることができます。
自分の家はまだ平気と思っていても、しっかりと見てみると劣化がかなり進行していたというケースも多々あります。

そして、メンテナンス費用は劣化の程度が少ない程、安く済む傾向があります。
劣化が激しいと塗装では修復できない場合があり、そうなると工事費用は高くなります。

劣化がまだ深刻でない段階でメンテナンスをしていきましょう。

カビ・コケのみであれば塗装で問題なし

コケが生えたスレート屋根

塗装で問題ないか、葺き替えやカバー工法をするべきかを判断する一つの基準として、スレートの板が反っているかどうかがあります。
もしスレート自体が反っておらず、カビやコケが見られる程度であれば、基本的には塗装をすることで、屋根材を長持ちさせることができます。
カビやコケは、塗装をする前に必ず高圧洗浄をすることで綺麗にすることができ、その上から塗装をすることで、再度屋根を新品のような状態に戻すことができます。

反りや浮きが見られる場合は、カバー工法か葺き替え

もしスレートが反っていたり、浮いてきている場合は、中に雨水が侵入している可能性があります。もし軽微な反りや浮きであれば、部分的に補修をしてから、塗装をすることも可能ですが、基本的には反りや浮きが見られる時点で、カバー工法や葺き替えを選択肢に入れた方がいいでしょう。
そのまま放っておくと、室内まで雨漏りし、シロアリ被害などの二次災害も考えられるので、早めでのメンテナンスをすることをおすすめします。

メンテナンスの費用相場

ここで気になるのは、「実際にメンテナンスって、いくらくらいかかるのか?」だと思います。
こちらでは、「塗装」「カバー工法」「葺き替え」のそれぞれの相場を説明していきます。
その上で、自分の家はどのタイミングでメンテナンスをすることが、一番ランニングコストが掛からずに済むのかをイメージしながら読んでいただければと思います。

塗装の場合

一般的な延床面積が30坪くらいのお家であれば、屋根塗装のみであれば、大体足場代込みで、相場は40~60万程度です。
屋根だけでなく外壁も同じタイミングで塗装をするとなると、大体100~140万くらいが相場となります。
屋根を塗装する場合は、足場が必要になるので、外壁も同じタイミングで塗った方が、足場代の分だけコストが掛からないので、ランニングコストが下がります。

外壁アドバイザー

後藤

この数字はあくまで相場ですので、もちろん塗料や依頼する業者によって金額は異なります。塗料によっては20年程度の耐用年数がある塗料もあるため、一概に安い塗料がベストな選択肢とはならないケースがあります。

カバー工法の場合

カバー工法は既存のスレートをそのまま残し、その上から、ガルバリウム鋼板と呼ばれる鉄板のようなものを被せる形で、屋根を葺く工事です。
葺き替えは一度既存の屋根を取り外してから新しい屋根を葺きなおす工事になるので、既存の屋根の処分などにコストがかかります。一方のカバー工法は処分のコストがかからないため、葺き替えと比べると安くなります。
重量のある瓦と違い、平板スレートであれば、このカバー工法ができるので、屋根を新しくする際にはおすすめの手法となります。

相場は一般的な延床面積が30坪くらいのお家で、100~160万くらいとなります。

葺き替えの場合

葺き替えは既存のスレートを処分する分、コストがかかります。
スレート屋根のお家で屋根を新しくする場合は、基本的にはカバー工法の方がおすすめです。
しかし、一部築年数の古いお家では、耐震強度が比較的弱く、上からさらに屋根を被せることで、耐震リスクが懸念される場合は、この葺き替えが推奨されます。

相場は一般的な延床面積が30坪くらいのお家で、180~220万くらいとなります。

【番外編】塗装できるけど、カバー工法をした方がいい場合もある

ここまで説明すると、塗装ができる間は、塗装でメンテナンスをして、屋根材自体が悪くなってきたら、カバー工法や葺き替えを検討すればいいと多くの方は考えると思います。
もちろん、それは基本的には正解です。
ただ、一部の方にとっては、それが当てはまらないケースもあります。

例えば、現在築30年のスレート屋根のお家にお住まいの方が、塗装を検討されています。
反りや浮きは見られないので、塗装でメンテナンスをしようと考えています。
この場合は、必ずしも塗装が最適ではない可能性があります。

もし仮にこの方が、あとこの家に30年住みたいとしましょう。
その場合、このタイミングで塗装をしてしまうと10年後、築40年くらいのタイミングでおそらくカバー工法や葺き替えを検討しなくてはならない状況になることが予想されます。(スレート屋根の耐用年数はメンテナンスをしたとしても40年くらいのため。)

この場合は、塗装が可能でもカバー工法を築30年のタイミングで検討された方が、結果的にランニングコストが安くなります。
このように、お家のメンテナンスは、それぞれのライフプランに合わせて考えていく必要があります。

スレート屋根を正しくメンテナンスして長持ちさせましょう

スレートがそもそもどんな屋根材で、どのような特徴があるのか解説してきました。
スレートはメンテナンス次第で、長持ちさせることができる優秀な屋根材です。
屋根は脆くなってしまうと、家全体に影響が出る大事な箇所です。
しっかりとメンテナンスをして、大事なお家を長持ちさせましょう。

サイディングの厚みの違いを徹底比較|○○な方には○○㎜がオススメ!

サイディングは厚ければいいというわけではありません

こんにちは。外壁アドバイザーの麻生です。

サイディングの厚みには種類があると言われても、なかなかピンと来ませんよね。
この記事を読まれている多くの方も以下のような悩みを抱えているのではないでしょうか。

「新築の外壁材でサイディングを検討しているが、そもそも厚みに違いがあるを知らなかった。」
「違いがわからないので、選ぼうにも選べない。ただ自分に合ったものをチョイスしたい。」
「壁の張替えを検討しているが、どの厚みが自分の家に合っているのかわからない。」

そもそもサイディングの厚みに種類があったことも知らなかった方も多いのではないでしょうか。
違いを理解したうえで、「自分の希望に合ったものを選びたい!」という方もいらっしゃると思います。

この記事は、サイディングの厚みの種類から施工方法、それぞれのメリット・デメリットを把握して、自分のお家にあった厚みはどれなのかを理解することを目的としています。
それぞれの厚さでメリット・デメリットがありますので、一概に「厚ければいい」というわけでもありません。

正しく理解をして、自分の希望に合ったものを選べるようにしていきましょう。

そもそもサイディングとは

サイディング

まずはサイディングとはどういうものなのかを説明していきます。
サイディングとは、外壁材の種類の名称です。
日本の一般的な戸建住宅の約7割はサイディングの壁が使われていると言われており、非常に普及している人気の外壁材です。

簡単にどういうものかを説明すると、建物の外壁に貼る板のようなものです。
その板(サイディング)が作られている素材もいくつか種類があり、その素材によってサイディングも種類がありますので、そちらについては後程説明します。
一旦ここでは、「サイディング=外壁に貼る板」という形で覚えておきましょう。

それ以外の外壁材としては、

  • モルタル
  • ALC
  • タイル
  • 漆喰
  • ジョリパット

などが使われております。
モルタルなどは壁に塗るタイプ(湿式)の外壁材で、サイディングは壁に貼るタイプ(乾式)と理解すれと違いがわかりやすいかもしれません。

サイディングの施工方法

こちらではサイディングの2種類の施工方法について解説していきます。
またサイディングの留め方も2パターンあり、厚みによって施工方法が異なりますので、そこも理解していきましょう。
施工方法の違いがわかることで、サイディングの厚みによる違いが少しずつ見えてきます。

2種類の施工方法

サイディングの施工方法は、

  • 通気工法
  • 直貼り工法

の2つがあります。

大きな違いとしては、「通気層」と呼ばれる空気の通り道があるかどうかがポイントです。
名前の通り、通気工法ではこの通気層があります。
通気層には外壁材と間柱の間の湿気を逃がす効果があるため、柱や外壁材が内側から腐ってくるというリスクを軽減する効果があります。

通気工法

一方の直貼り工法というのは、防水シートの上にサイディングを直接貼る施工方法です。
通気層を確保する手間がなく、比較的コストが掛からないのが特徴です。
ただ外壁材内部の結露した水分の逃げ場がないため、内部から外壁が劣化し、表面の剥がれなどにつながってくるケースがあります

直貼り工法

外壁アドバイザー

麻生

現在の新築の戸建て住宅のほとんどは通気工法が使われており、外壁内部の湿気に弱い直貼りはかなりマイナーになってきました。室内の温度を一定に保つ断熱材が普及し、外と中の温度差が生まれたことで、外壁内部に結露が発生するようになったことが要因となっています。

サイディングの2つのパターンの留め方

施工方法について、通気工法と直貼り工法の2つがあることはわかりました。
加えて、サイディングの留め方にも2種類あります。
それが「釘打ち」と「金具留め」です。

実は、このサイディングの留め方と厚みには深い関係があります。
まず釘打ちはその名前の通り、サイディングの上から直接釘を打ち留めていくやり方です。
釘打ちは厚いサイディングには不向きで、釘を打ったところが劣化し、割れてくるとその箇所からの雨漏りにつながるため、現在はそこまで使われていません。

一方で、現在の主流は金具留めとなっています。
金具留めとは、サイディングの内側から専用の金具で引っかけるような形で外壁材を固定するやり方です。
サイディングの厚みに左右されず、釘を外から打ち込まないので、耐久性も比較的優れています。

サイディングの種類

サイディングと言っても実際は様々な種類があり、作られている素材などによって特徴がそれぞれ大きく異なります。ここでは市場で流通している4種類を説明するので、自分が実現したい家を想像しがら読んでみてください。

窯業系サイディング


窯業サイディング

窯業系(ようぎょうけい)サイディングは、現在の日本の新築戸建住宅の約7割で使用されていると言われている外壁材です。セメントが主な原料で、繊維質と混ぜて作られているものです。
豊富なデザインが選べることと施工の手間が掛からないため、コストパフォーマンスが良いことが特徴です。

金属系サイディング

金属サイディングは文字通り、金属で作られたサイディングです。
表面には、「ガルバリウム鋼板」や「塗装ステンレス鋼板」が使用されています。
軽量のため建物自体に負担がかかりにくいため、カバー工法や張替えの際に使用されることが多い外壁材です。
また、近年ではデザインのラインナップが増えてきていることや、耐久性の良さ、メンテナンスをあまり必要としないという点から、人気が出てきているサイディングです。

木質系サイディング

木質系サイディングは、木材を主原料として作られた外壁材です。
特徴としては、やはり木を活かしたデザインです。
窯業系サイディングにも木目調のデザインがありますが、やはり本物の木を使用した木質系サイディングにしか出せない、独特の良さがあります。

ただし木質のため、比較的水に弱い傾向があり、こまめなメンテナンスが必要となります。

樹脂系サイディング

樹脂系サイディング

アメリカなど、北米地域ではメインで使用されているのが、樹脂系サイディングです。
塩化ビニル樹脂を使用しており、軽量でシーリングを使用しないで施工ができるのが特徴です。
耐久性も良く、約30年程度メンテナンスが不要なものが多くあります。
しかし、日本でのシェアは約1%となり、そこまで取り扱いがないため、コストが比較的高くなってしまいます。

厚みの種類とそれぞれのメリット・デメリット

ここまで、そもそもサイディングがどういった外壁材なのかを解説してきました。
ここからは、本題のサイディングの厚みについて解説をしていきます。
厚みの種類は主に3つで、それぞれ特徴が異なります。
特徴や違いを理解できれば、自分の希望に合ったものを選ぶだけです。

業者によっては、自分たちが売りたいものをよく見せて薦めてくる場合もありますので、しっかりと自分でもそれぞれの特徴を把握しておきましょう。

14㎜

一番薄いものが14㎜のサイディングです。
以前は12㎜のサイディングも使われていましたが、規格の改正が行われたため現在では14㎜が最薄となります。
留め方としては釘止めが主流となっています。
また釘止めは15㎜以上のサイディングでは厚さの問題でできないため、現在では釘止めができる唯一の厚みが14㎜となります。

メリット

価格が安く抑えられることが大きなメリットとなります。厚みが薄い分材料の原価が抑えられるので、コストを抑えることができます。

デメリット

外壁材に直接釘を打ち留めているため、近くで見た際の見た目が多少悪くなってしまうのが特徴です。
また、最近ではシェアが減ってきており、どんどん種類が少なくなってきているので、デザインのレパートリーが少ない傾向があります。

外壁アドバイザー

麻生

14㎜は価格が比較的安い事から、工場や倉庫などで使用されるケースが多いです。以前は一般戸建住宅でもかなり普及していましたが、現在の新築ではあまり使用されなくなってきているのが実情です。

16㎜

現在、サイディングの中で最も使用されている一般的な厚さです。
こちらは15㎜以上なので、釘を使って留めるのではなく、金具留めで取り付けられます。

メリット

様々なデザインから自分合ったものを選ぶことができるのは16㎜の大きなメリットです。最もポピュラーな厚さですので、ラインナップが豊富なのが特徴です。また費用も割とリーズナブルです。

デメリット

そこまでデメリットはないですが、強いて言えば、厚みのあるデザインは16㎜では難しいことがあります。
深掘りのなどのデザインは厚みが必要なため、16㎜では表現できない場合もあります。

18㎜・21㎜

18㎜以上のサイディング壁も存在します。
そこまで一般的には使用されていませんが、厚みがあることを活かした、深掘りなどのデザインを選ぶことができ、高級感を出すことができます。
耐久性や耐火性には優れていますが、正直16㎜以上ではそこまで大差はないでしょう。

メリット

やはり深掘りのデザインを選ぶことができるのが大きなメリットとなるでしょう。
厚みがある分、凹凸をしっかりと表現することができるため、デザインにこだわることができます。
また16㎜と大きな差はないですが、耐久性や耐火性も高いのが魅力です。

デメリット

厚みがある分、使用する原料も多くなることで、どうしてもコストが高くなってしまいます。

外壁アドバイザー

麻生

18㎜以上のサイディングは比較的金額が高くなってしまう傾向がありますが、割と人気がある厚みです。理由はその厚みならではデザイン性です。厚みを活かした高級感のあるデザインでお家をかっこよく見せることができます。多少予算に余裕がある方は検討してみるといいと思います。

希望別!おすすめの厚み

ここまでで、それぞれの厚みの特徴とメリット・デメリットを見てきました。

その上でこちらでは、どのような厚みがおすすめなのか、それぞれの状況に合わせて紹介していきます。
「それぞれのいいところはわかったけど、選ぶのが難しい」
という方もこちらを参考に、自分に合った厚みのサイディングを選べるようにしましょう。

とにかく安くして価格を抑えたい!コスパを重視したい方は14㎜

14㎜のサイディングは以前は新築の戸建でも主流でしたが、現在ではそこまで新築には使われておりません。
しかし、だからと言って耐久性に大きな問題があるというわけでもありません。
しっかりと施工すれば、外壁材としては十分長持ちします。
コスパを重視で壁の価格を抑えたい方は、14㎜がおすすめです。

コスパも耐久性もデザインも重要!バランスを重視したい方は16㎜

コスパは大事だけど、耐久性が高い外壁材の方が安心。デザインもこだわりたい、という方は16㎜がおすすめです。
最も一般的な厚みで、ラインナップは豊富。リーズナブルで、耐久性や耐震性も十分です。
全てにおいてバランスと言われているのが16㎜です。
迷ったらとりあえずこれにしておけば安心と言えるでしょう。

おしゃれで高級感のあるお家にしたい!デザイン性を重視したい方は18㎜・21㎜

18㎜を選ぶ最大のメリットはやはりそのデザイン性です。
厚みがあるからこそ、16㎜には表現できない高級感や深みを出すことができます。
せっかくのマイホームだから、とことんデザインにもこだわっていきたいし、そこに投資は惜しまないという方には18㎜以上のサイディングがおすすめです。

【番外編】このようなケースは要注意!サイディングの施工不良事例

こちらでは番外編として、サイディングの施工不良の事例をご紹介していきます。
最後まで読んでくださっている方の多くは、これから新居を建てる、またはサイディングの張替えをする方だと思います。

以下のような事例が自分のお家の工事が当てはまっていない確認しましょう。
もし、このような事象が見受けられるようであれば、すぐに業者に確認をした方がいいでしょう。

①サイディングの繋ぎ目に段差が見られる

サイディングは板のようなものを壁に貼る外壁材ですが、その板と板の継ぎ目には必ずコーキングがしてあります。
このコーキングを挟んで、2つの板を横から見たときに段差がある場合、それは業者の怠慢による施工不良の可能性が高いです。

厚さの違うサイディングを使用する場合もありますが、そのケースでも、外側に段差ができることは基本ありません。
もしそのようなものを発見した場合は、すぐに確認をするようにしましょう。

②コーキング箇所に隙間がある

これもよくある施工不良の事例です。
サイディングの板の間のコーキングや、壁と窓枠の間のコーキングがしっかりとされておらず、隙間が見られる場合は、すぐに業者に確認をしましょう。

③サイディングの板が凹っと出っ張っている

縦横のサイズがしっかりと合っておらず、無理にサイディングの板をはめた場合、あとからサイディングが凹っと突き出してしまうことがあります。
これは施工不良の場合と自然災害などの影響で出てしまうことがあります。
ただ、新築の段階でそのようなものが見られる場合は、業者に確認をするといいでしょう。

それぞれの違いを理解して自分の希望に合ったサイディングを選びましょう

サイディングは種類が豊富だからこそ、選ぶのが難しい外壁材です。
厚みの違いを理解することで、自分に合ったサイディングを選ぶことができます。
これを読んでいただいた皆さんは、サイディングの厚みによる違いをしっかりと理解ができたと思います。
皆さんが目的や予算に合わせた正しい選択ができれば幸いです。

記事の監修責任者麻生康博

これまで不動産業、パーソナルトレーナーとさまざまな形でお客様の「理想」を叶えるための営業職を経験。 現在は「外壁塗装の窓口」でマネージャー職に就き、年間30,000人以上のエンドユーザーのサポートを行いリフォーム工事業界での「理想」を提供している。

外壁のひび割れは補修が必要?原因と補修目安について徹底解説!

ひび割れの原因とリスクを理解し、最適な時期に補修をしましょう

こんにちは。外壁アドバイザーの麻生です。

「外壁にひびが入っているんですが、何か問題や原因があるのでしょうか?」
「訪問してきた業者から補修を勧められていますが、必要があるのか教えてください。」

毎年、多くの方々からこのようなご質問をいただくことがあります。
外壁は年月が経てば必ず劣化が見られ、ひび割れの現象が起きてしまいます。
劣化の他にも、さまざまな要因からひび割れが起きてしまうケースがあるため、ひび割れの原因を知り、対策をできる部分は行った上で、必要な場合には補修を行うことが大切です。

この記事では、ひび割れの原因とリスクを理解した上で、最適な時期に補修をしていただけるように解説を行なっていきたいと思います。

ひび割れが起きる主な3つの原因

ひび割れが起きる主な3つの原因

外壁のひび割れや亀裂は通称クラックと呼ばれます。
クラックが起きてしまうことは極めて自然なことであり、原因は明確であります。

こちらでは、クラックの主な3つの原因についてお話をしていきます。
クラックの原因は経年劣化だけでなく、施工業者のミスによってクラックの発生が早まったり、自然災害からクラックが発生してしまうことがあります。

ひび割れの発生に慌てないためにもまずは原因を知り、対策や補修を検討していきましょう。

外壁の経年劣化

外壁のひび割れ

そもそも、お家は消耗品であります。
外壁は日常品とは違い、普段のメンテナンスがしづらいため時間とともに劣化が出てくるものです。

塗料の種類によっても劣化進捗は変わりますが、およそ10〜15年程度でクラックなどの劣化がみられ、塗装などのメンテナンスが必要と言われております。
新築の場合は、塗料を安くして初期費用を抑える傾向があることから10年を経たないうちにクラックが発生してしまうこともあります。

また、外壁だけでなくサイディングボードのつなぎ目となるシーリングの経年劣化によってクラックが発生してしまうケースも多く存在します。

つまり、ある程度の月日が経ってしまうとクラックが発生してしまうことは致し方ないと考えた方がい良いのです。

自然災害による棄損

外壁のひび割れ

クラックは経年劣化のほかに自然災害によって発生してしまうことがあります。
わかりやすい例では、大地震や台風などといった強い振動や雨によって外壁が棄損してしまうケースです。
また、雪が多いエリアでは雪の重さや外壁に水分が浸透してしまうことで劣化が早まってしまうことがあります。

稀なケースとして、家の周辺に線路があり新幹線や電車が通る振動によってひび割れが起きてしまうなども存在します。


外壁アドバイザー

麻生

意外と知られていませんが、風害や落雷などによって外壁のひび割れが発生してしまった場合には
火災保険が適用できる可能性があります。
適用できる期間は災害から3年以内であるため、少し前の災害での棄損も対象となってきます。
工事金額を支援してくれる可能性があるため、加入している火災保険を一度確認してみましょう。

施工業者の施工不良


経年劣化や自然災害によってクラックが発生することは自然であり、ある程度は仕方がないことです。
しかし、家を建てた業者のミスや施工不良によって早期のクラック発生が起きてしまうことがあります。

基本的には、新築で家を建てた後や外壁塗装を行なってから数年以内にひび割れが発生することはありません。
施工をしてから早期でのクラック発生は、施工業者に問題があったと考えるのが自然な流れです。

相性が良くない塗料の選択や塗り回数を怠っていたケースなどが一般的ではありますがその理由はさまざまです。
早期でのクラックが発生してしまった場合は、保証があるはずですのでまずは施工業者に問い合わせをしてみましょう。

放置は危険!ひび割れによって発生する4つのリスク

ひび割れによって発生する4つのリスク

クラックを放置しておくと、建物の耐久性が低くなること以外にもさまざまなリスクが存在します。
補修費用が上がったり、身体にも悪影響が出てくる場合もあるのです。

ここからは、クラックによって発生するリスクについて詳しく解説を行っていきます。

①雨漏りの発生

一番わかりやすく症状が出るのが雨漏りです。
クラックが起きているところから徐々に水が広がってしまうからです。
雨漏りは屋根からしか起きないと思われている方がいらっしゃりますが、外壁からも雨漏りは発生します。

クラックの幅が小さいうちは大丈夫ですが、放置していくうちに幅が大きく広がってしまい雨漏りが発生してしまう可能性が高いため注意が必要です。

特に、降水量や台風が多い地域では軽度のクラックから雨漏りへと発展するケースが多いため十分な対策とアンテナを張っておく必要があるでしょう。

外壁アドバイザー

麻生

外壁からの雨漏りが発生しても焦ることはありません。
応急処理は誰でも1時間程度で完了することができるのです。
具体的にはブルーシートで覆いテープで固定をしたり、防水テープを貼ったりする方法です。
応急処置を一時的に行い、状況を見ながら地元の業者へ相談することをおすすめします!

②建物の耐久性が下がる

外壁内部の腐食

クラックを放置していると建物の劣化が進行し、外壁の下地部分(木部)が腐食してしまいます。
雨漏りなどで構造体にまで水が浸透してしまうと、最悪の場合、外壁材を取り替える工事が必要となってしまいます。

そうなると、外壁だけでなく建物全体の莫大な補修工事がかかってしまう可能性が出てきてしまいます。
クラックの軽視は、建物の耐久性を低下させるリスクだけでなく、莫大な補修コストがかかるリスクがあることを覚えておきましょう。

③シロアリの発生

クラックにより水が侵入してしまうとシロアリ発生のリスクも出てきます。
シロアリとは、建物の木材を食害する生き物であり私たちが普段目にする蟻(アリ)とは少し違うため注意して見分ける必要があります。
また、シロアリは食欲が旺盛であり発生すると被害までのスピードが非常に早いため見つけたらすぐに駆除を業者へお願いしましょう。

ちなみに、シロアリの対策は市販の防除剤でも可能です。
しかし、築年数が経過している場合は対策が十分にできない可能性が高いため業者に依頼することを推奨いたします。
一般的には15〜30万程度が相場となっているため、まずは地元の優良業者へ相談をしてみて下さい。

④身体への悪影響も

クラックにより身体への影響が出るリスクも存在します。

水が侵入することで、建物の湿気は高まりカビが発生しやすくなります。
カビ菌は感染症やアレルギーなどを引き起こす可能性があるため身体に影響を及ぼしかねません。
クラックは、建物だけでなくご自身や家族の健康被害にも繋がることリスクもあることを念頭に置いておきましょう。

ここまで、クラックを放置すると起こりうるリスクについて解説をしてきました。
クラックが発生することで雨漏りなど水が建物に侵入しやすくなります。
それにより、建物の劣化による補修コストや身体への影響が出てくることをご理解いただけたと思います。

クラックが発生した際には、現状の外壁状況を正しく判断し、場合によってはすぐに補修を業者へ依頼することが大切なのです。

劣化状況を見極める!ひび割れの主な3種類を解説

ひび割れの主な3種類

そもそも、クラックは外壁に塗られていている塗料の塗膜が割れてしまう状態と外壁自体がひび割れてしまう状態の両方を指します。

また、その中でもクラックには主に3種類のケースが存在し、それぞれ劣化状況に差が生じます。
建物にひび割れが発生していても、まずは慌てることなく現状の建物の劣化状況を正しく判断することが大切なのです。

正しく判断をするための目安は、ひび割れの幅(大きさ)と深さになります。
素人には深さは判断がしずらいため、ひび割れの幅からクラックの種別と劣化状況を判断することになります。

ここからは、ひび割れの種類別の見分け方とそれぞれの劣化状況を詳しく解説していきたいと思います。

ヘアクラック

3種類の中で最も症状が軽いのがヘアクラックになります。
ある種、モルタルやコンクリート壁には宿命と言える症状でもあります。

ヘアクラックは幅0.3mm以下、深さ4mm以下の小さなひび割れを指します。
原因は、紫外線などの影響を受けることで素地が膨張収縮に耐えられず、塗膜が割れてしまうからです。

こちらは、クラックの初期症状であり補修の緊急性は低く慌てる必要はありません。
しかし、多くの場合は経年劣化が原因とされますが、施工してから数年以内に起きてしまった場合は業者の施工不良の可能性もあることは覚えておきましょう。

構造クラック

構造クラックは、建物の構造に被害を及ぼす可能性があるひび割れであります。
非常に劣化状態が悪く、補修をしなければ建物に大きな影響を与えてしまう状態です。

判断基準は、ひび割れの幅0.3mmを超える場合となります。

原因は、10〜15年周期に塗装やメンテナンスを行うことなく放置をすることで経年劣化により起きることが多いです。
また、地震や台風などの自然災害によってヘアクラックから劣化が進行してしまい構造クラックへと変化してしまう外部要因によるケースもあります。

そして、稀に早期の構造クラック発生の場合は、施工業者(工務店)の設計ミスなどもあり得ることも覚えておきましょう。

開口クラック


開口クラックは、構造クラック同様に劣化状態の悪さを示すものです。
窓枠や扉などの開口部周辺に発生し、開口端部から亀裂がくっきりと出てしまいます。

原因は、他のクラックと同様になります。
開口クラックはひび割れの場所から雨漏りが発生しやすくなってしまいます。

窓や扉付近から家の中に雨が侵入してしまった場合は開口クラックの可能性が高いため、建物の外を見てみましょう。

外壁アドバイザー

麻生

業者に劣化状況を判断してもらう以外にもクラックの状態を判断することはできます。
現在では、ホームセンターや通販サイトなどで簡単にクラック幅を測ることができる【クラックスケール】という商品が販売されております。
お値段も数百円のものもありますので、まずは劣化状態をご自身で把握されてから業者に相談をしても良いでしょう。

種類に解説!ひび割れの補修目安と方法について

作業者

前出にて、クラックには複数の種類が存在し、その種類によってはすぐに業者に依頼する補修や工事が必要のないものがあることをご理解いただけたと思います。

クラックはすぐに補修が必要な状態になる前から、悪化を防ぐ対策をする方が大切になってきます。
そのためには、初期症状をしっかりと見極めていく必要があるのです。

ここからはクラックの種類別にて、いつ頃補修が必要なのか?メンテナンス方法はどういったものなのか?を詳しく解説していきたいと思います。

ヘアクラックの場合

◆補修の目安
結論、ヘアクラックが発生してもすぐに業者に補修を行ってもらう必要はありません。

もちろん、劣化を早い段階で防ぐために業者へ依頼をして塗装をすることが一番良いですが、
ヘアクラックは劣化の初期症状のため、近い将来は塗装工事などは必要になってきますが緊急度の高い作業は行わなくても良いケースがほとんどです。

◆メンテナンス方法
・業者に依頼をして塗装を重ね塗りしてもらう
・業者に依頼してシーリング工事を行う
・DIYにてご自身で補修を行う(※追って解説をします)

ヘアクラックは補修の緊急性は高くありませんが、建物が劣化してきている重要なサインになります。
家を建てたハウスメーカーなどに一度点検(無料)をしてもらうとより安心だと思います。

構造クラック・開口クラックの場合

◆補修の目安
構造クラックや開口クラックを見つけたら、すぐに業者へ相談をして施工をすることを推奨します。
前出の通り、放置をしておく建物の雨漏り発生や構造を崩してしまうだけでなく、建物自体の見栄えも良くない状態であることは間違いありません。

最悪の場合、放置を続けることで莫大な工事費用がかかってしまうことや業者が手に負えない建物に関しては工事を引き受けてもらえない可能性さえも出てくるからです。

◆メンテナンス方法
・業者に依頼をして塗装・シーリング工事を行う
・DIYにて応急処置を行う

構造クラックや開口クラックに関しては、ご自身でのDIYは絶対にやめておきましょう。

現在はホームセンターなどに行けば補修剤は簡単に手に入れることができます。
しかし、両クラックの場合は劣化状態が非常に悪いため、素人が下手に施工を行うことで建物をより悪化させてしまうケースが多々あります。
そのため、構造クラックや開口クラックが発生した際は速やかに業者へ相談をしてみましょう。

知らないと損をする!工事を安く行う5つの方法

知らないと損をする!工事を安く行う5つの方法

劣化してきていることが分かっていても、外壁の塗装や補修工事は高額な費用がかかってしまうため

「お金がかかるからまだいいかな?と後回しにしてしまっている。」
「できるだけ安く、助成金(補助金)なども活用して施工などはできますか?」

などといったお声を聞くことが多々あります。

最後に、できるだけ安く・クオリティの高い工事を実現するために、誰でもチャンスがある保険・補助金の活用や価格が安くてクオリティの高い業者選びなどについて解説していきたいと思います。

火災保険

火災保険は火事だけに適用されると思っている方も多いのではないでしょうか。
実は、火災保険は台風や地震などの自然災害にも適用されることを覚えておきましょう。

火災保険が適用される自然災害

  • 雨や洪水
  • 雪災
  • 台風や竜巻
  • 落雷
  • 地震(別途、地震保険に加入している場合は適用)

火災保険が適用されないケース

  • 外壁の経年劣化(チョーキングやカビ・サビなど)
  • 自然災害による劣化現象とは判断がつきにくい

自然災害による劣化かどうかは自身では判断がつきません。
火災保険の申請を強みにしている専門的な業者への依頼をすることが大切です。

場合によっては、申請をやってもらえない業者もいるので火災保険を活用したいとお考えの方は業者選びの際に実績を聞いてみると良いですね。

外壁アドバイザー

麻生

「無料でお安く工事ができるようになります!」
「100万円程度の保険がおりますので工事しませんか?」
などといった、セールストークをする火災保険の代理店が急増しております。
明らかに劣化が少ない建物に対しての提案や高額は金額免除を言われた場合は注意が必要です。
第三者への依頼をする場合は実績などを踏まえて判断をすることをおすすめします。

助成金・補助金

最近では、コロナウィルスの影響もあり地方自治体でさまざまな助成金・補助金制度が導入されております。
2020年度も全国のあらゆる自治体で公募がありました。2021年度では前年以上の公募が出ている印象であります。

しかし、助成金を貰えるかどうかは下記の条件をクリアしている必要があります。

助成金がをもらうための5つの条件

  • 建築基準法を遵守していること
  • 遮熱塗料や断熱塗料など特定の塗料を使用すること
  • 自治体が定めた業者に依頼すること
  • 工事の着工前に申請すること
  • きちんと納税していること

助成金は自治体や要件によって変わりますが、外壁工事の場合は最大で30万程度の補助を受けられる可能性があります。
また、地方自治体からの支援であることから、施工業者はその地方自治体にある業者でなければならないため業者選びには注意をしましょう。

メーカーや施工業者の保証

基本的には、外壁リフォームの施工や家を建てた際には、塗料のメーカーや施工業者の保証がはついています。
保証がついていない場合はむしろ悪徳業者へ依頼してしまったと考えてもいいでしょう。

しかし、実際に保証が使えるかどうかは別の話になります。
なぜなら、施工業者の保証は外壁のひび割れに対しては経年劣化と判断されて保証されないケースが高いからです。

もちろん、数年〜5年も満たない段階でのひび割れや劣化が見られる場合に関しては、施工不良と判断される可能性もあります。
保証書の内容をしっかりとご確認いただき、まずは保証の範囲なのかを業者へ確認することから始めましょう。

DIY

現在では、お近くのホームセンターやネットサイトからお手軽にスプレー式の補修材やシーリング材を手に入れることができます。

ヘアクラックなどの初期劣化に対する補修や応急処置としてDIYを行うことは良いと考えます。
しかし、構造クラックや開口クラックなどの0.3mm以上の割れ幅のものに関しては、下手に素人が触ることでその後に施工業者が工事をしづらくなってしまうケースがあります。
最悪の場合は、工事費用の増加や業者に施工を受けてもらえないことも。

そのため、DIYはあくまでも応急処置としての役割と考えておくことが良いです。
クラックが気になる場合は、専門業者に相談することが一番安心ですね。

地元の施工業者へ依頼

助成金が使用できる以外にも、地元の施工業者に依頼をすべきメリットがあります。

地元の施工業者へ依頼するメリット

  • 下請けに頼まないためマージンが発生しない
  • 交通費などの余分なコストがかからない
  • 何か不具合が発生した際にすぐに補修をしてもらえる

大手ハウスメーカーや訪問業者などは人件費や下請けへの委託になってしまうため、施工費用が高くなってしまいます。
また、訪問業者に関しては高額な見積もり提示や施工不良など多くのトラブルが全国で多発しております。

そのため、価格とクオリティを高められる地元の施工業者を探すことを推奨致します。

ひび割れメンテナンスの適正相場とは?

外装リフォームの業界は各工事における相場がわかりづらいため、業者から適正価格の見積もりを受けているのか不安になりますよね。

最後に、ひび割れメンテナンスの適正相場をお伝え致します。
これから見積もりを取られる方もそうでない方も今後の資金計画の参考にしていただければと思います。

30坪の一戸建て住宅(延べ床面積100〜150㎡程度)の場合

外壁の塗装

80〜120万円 程度

外壁の張り替え

160〜200万円 程度

シーリングの打ち増し

20〜40万円 程度

シーリングの打ち替え

35〜50万円 程度

外壁リフォームの中でも、外壁のメンテナンスは費用が高額になりやすいものです。
しかし、大事な建物を守るための重要な作業となりますので将来を見据えて施工金額を準備しておくと良いでしょう。

また、高額なお買い物になるため後悔をしないような業者選びをしていきましょう。

ひび割れを発見しても焦らない!まずは優良業者へご相談

ひび割れを見つけてしまっても焦る必要はありません。
ひび割れが起こってしまうのは自然なことであり、軽度のものであれば応急処置をするだけでも十分です。

もちろん、放置をし続けてしまうと解説してきたようにリスクが大きくなってしまいます。
まずは、焦らずに親身になってくれる施工業者へご相談をしてみましょう。

記事の監修責任者麻生康博

これまで不動産業、パーソナルトレーナーとさまざまな形でお客様の「理想」を叶えるための営業職を経験。 現在は「外壁塗装の窓口」でマネージャー職に就き、年間30,000人以上のエンドユーザーのサポートを行いリフォーム工事業界での「理想」を提供している。

失敗しないサイディングの貼り方!張り方・工法別に徹底解説

サイディングの貼り方ごとの特性を理解しましょう

こんにちは。外壁アドバイザーの後藤です。

「サイディングの貼り方をしっかり説明してくれる業者に頼みたい」
「業者に縦張りと横張りどちらがいいですかと聞かれたけどわからない」

私のところへこんなお悩みが多く寄せられます。
専門用語や知識が多い外壁の分野は、自分だけで選択や判断をすることが難しい業界です。

外壁の悩みの中でも、専門知識が必要なサイディングの貼り方に関しての相談はとりわけ多く、「業者に頼んで後悔した」ということも多く寄せられます。

そこで記事では、サイディングの横張り・縦張りと工法ごとのメリット・デメリットを解説します。
「予算をおさえたい!」「費用はかかってもいいけど快適に過ごしたい!」といった要望ごとの選び方や選択に助けるだけでなく、絶対に間違えない業者の選び方も紹介。

この記事を読み終えた後にはご自身の要望やお家に合った最適な貼り方がイメージできる状態を目指します。

そもそもサイディングとは?

そもそも、「サイディング」や「サイディングボード」がわからない方も多いのではないでしょうか。
建設系の仕事をしていない限りは、一般的には認知されていない言葉ですよね。
張り方や工法を深く理解するためにも、まずは外壁の1つの種類であるサイディングについて整理をしていきます。

サイディングとは外壁に貼る仕上げ用の板のこと。
厚さ12~18㎜・縦横数メートルの板を家の外にパズルのように貼り付けます。
外壁をよく見ると、ゴムのつなぎ目(シーリング)がありますが、これはボードとボードの間です。

サイディング壁

日本ではこのサイディング外壁を採用している住宅の割合が高いです。

また、外壁にはサイディングの他にモルタルと呼ばれる塗り付けタイプの壁があります。
モルタル外壁は表面につなぎ目がないため、見た目がはっきりと違うものであるため見分けはつきやすいでしょう。

DIYは危険! 施工業者に頼むべき3つの理由

施工業者に頼むべき3つの理由

サイディングの張り替えはどうしてもお金がかかります。
建築に携わっていたり、日曜大工に自信を持っている方はDIYのご検討もされていることでしょう。

しかし、断言させてください。サイディング施工はDIYではなく業者へ依頼をした方が間違いなく良いです。
DIYは本当にリスクが高く、取り返しが付かなくなってからでは手遅れだからです。

こちらも毎年DIYに失敗をして当社弊社に相談をされる方が後を絶たないことから、しっかりとDIY施工のリスクについて解説していきたいと思います。

①失敗リスクが高い・施工期間がかかりすぎる

サイディングの張り替えは塗装以上に専門的な技術が必要とされるため失敗するリスクが極めて高いです。
いくら、施工知識があっても施工技術は補えません。
そのため、施工期間も業者であれば2〜3週間程度ですが、DIYだと数ヶ月〜半年かかってしまいます。

また、見た目はそれなりに形になったとしても、本来の遮熱性や通気性の効果がおちてしまい劣化の速度が早まってしまうケースがあります。
他にも、外壁以外の場所を傷つけてしまう可能性もありますよね。

素人が行うには難易度が高すぎるため優良業者でしっかりとマイフォームを守っていくことを強く推奨します。

②失敗してからの業者施工は価格が上がってしまう

弊社のサービスでもDIYに失敗をして再施工の相談を受けることがよくあります。
実は、素人の方が一度DIY施工を行なった家を業者が施工を受け付けてくれないケースに当社も頭を悩ませることがあります。
失敗をした後に行う施工は、通常の施工よりも余計な補修や工程を入れなければならないことも多く業者が嫌うためです。

また、施工を受けてもらっても通常施工以上に費用が発生してしまうため、DIYの施工費用も合わせるとかなりの金額になることも多いです。

そのため、結果的に初めから施工業者に依頼する方が、品質だけでなく余計な金額もかからずに済みます。

③高所での作業で命の危険も!

サイディング施工はほとんどの場合が高所での作業となります。
そのため、人の落下だけでなく、物が落下することもありますので立地によっては隣人や通行人を巻き込んだ事故にもつながってしまうリスクもあるのです。

☆【番外編】部分塗装や補修くらいならDIYでも可能
ここまで、DIY施工のリスクについて解説をしてきました。
しかし、部分的な塗装や応急処置などの補修くらいであればDIYも可能なケースがあります。

特に雨漏りの応急処置として補修などをDIYされるケースはよくあります。
また、倉庫やガレージなどの施工箇所が小さい面積や高所での作業を伴わないものであれば準備物も少なく、比較的安価に施工ができるケースもあるためDIYを検討しても良いでしょう。

まずは3つ説明したデメリットを考慮しつつ、慎重にDIY施工をすることをおすすめします。

外壁アドバイザー

後藤

少しでも金額を抑えるためには地元の専門業者へ依頼する!
とはいえ、DIYは価格が抑えられるためどうしても頭から離れないかもしれません。
少しでも価格を抑えて施工をするためには地元の優良業者へ依頼をするのが一番です。
また、大手のメーカーなどは下請けの会社に委託するため、マージン料が発生し金額が高いケースが多いです。
そのため、地域密着で外壁リフォームを専門的に行っている業者へ依頼をすることを推奨します!

まずは知っておきたい「縦張り」「横張り」の違い

まずは知っておきたい「縦張り」「横張り」の違い

サイディングの張り方は大きく2種類に分けられます。
「縦張り」と「横張り」と言われる種類です。
以前は横張りのサイディング外壁が主流でありましたが、昨今では縦張りの家も多くなってきております。

ここからは、縦はりと横張りの施工方法と特徴の違いについてメリットとデメリットに触れていきながら解説をしていきます。
ご自身のご要望とお家に合った張り方を選択する参考材料にしてください。

「縦張り」と「横張り」の施工フロー

まずは簡単にサイディング施工のフローについて解説をします。
大まかな施工フローは縦張りと横張りで大きく変化はありません。
以下がサイディングの基本的な施工フローとなります。

サイディング施工の7ステップ

「縦張り」の施工ポイント

名前の通り縦張りとはサイディングを縦に張ることです。
縦張りは一般的には横張りよりも施工難易度が高いと言われていため価格よりも実績重視でえらぶことをおすすめします。

また、その中でも金属サイディングが最も縦張りを採用するケースが多いです。

【ここだけ知っておけばOK!縦張り施工の2つのポイント】
・胴縁を横向きに取り付ける
・サイディング材を固定するスターターが不要

縦張りのメリット① 防水性の高さとメンテナンスが少ない

縦張りはつなぎ目が少ないことで2つのメリットを生み出しています。

1つ目は、防水性です。雨漏りに圧倒的に強いのが縦張りなのです。
縦張りは雨が縦向きに流れやすいという特性は想像しやすいですが、加えてつなぎ目が少ないことによってシーリング(コーキング)接着剤を横張りよりも使わないためシーリングの劣化が少なくなります。
シーリングの劣化が雨漏りの1番の要因になるため、縦張りは雨漏りがしにくい家になると言えるでしょう。

2つ目は、メンテナンスが少ない点です。1つ目にも関わってきますが、シーリングの劣化が起きにくいためメンテナンスの回数を抑えることにつながります。つまり、施工後にかかるコストを抑えられると言い換えられることになります。

降水量が多い地域へのお住まいの方は縦張りを検討されるのが良いかもしれませんね。

縦張りのメリット② スタイリッシュなデザイン性

デザインの豊富さでは横張りが勝りますが、縦張りのデザインはスタイリッシュさやスマートさを生み出します。
昨今では縦のラインを活かしたスタイリッシュなデザインが流行っています。
少し話は逸れますが、縦のラインがあることで人の目はそれを意識します。

そして、その縦のラインが規則正しく並んでいることで美しく感じるのです。
デザインの世界では「整列」と呼ばれ、縦に整列したデザインはスタイリッシュな印象を与えるのです。

高額な施工になるため、色味やデザイン性は大事な部分です。張り方によって見た目は大きく異なるため、スタイリッシュなデザインがお好みの方は縦張りを推奨します。

縦張りのデメリット:通気性が低い

縦張りは胴縁を横に張ることや記事の後半でご説明をする通気工法を採用しにくいため、通気性が悪いことがデメリットです。
よく言われる話ではありますが、特に窯業系の材質は通気性をさらに悪化させるためオススメできません。

しかし、通気溝があるもの胴縁を採用することで多少は対策ができいるため、まずは業者へ相談をしてみましょう。

盆地などは夏の暑さにやられてしまうため、通気性を大事にされる場合は横張りが無難かもしれません。

「横張り」の施工ポイント

横張りも名前の通りサイディングを横に張ることになります。
前出で縦張りの方が施工難易度が高いことをお話ししましたが、横張りは施工自体は技術はそこまで求められないことが特徴です。

【ここだけ知っておけばOK!横張り施工の3つのポイント】
・胴縁を縦向きに取り付ける
・サイディング材を固定するスターターが必要
・目地の役物を取り付けることが必要

横張りのメリット① 通気性の高さと低コスト

横張りのメリットの代表的なものが通気性の高さです。
縦張りと違い、胴縁を縦に取り付けるため空気を下から上へと排気されやすくなります。
特に窯業系サイディングは通気性が悪いことから横張りを採用されることが多いです。

また、前出の通り縦張りと比較すると施工技術が必要とされないため人員も少なく、施工の価格が安いことも大きなメリットですね。

横張りのメリット② 豊富なデザイン性

前出では、縦張りはスタイリッシュなデザインがメリットであるとお伝えしました。しかし、様々な色や模様などのデザイン豊富で理想のイメージにフィットさせられる可能性が高いのは横張りになります。
縦張りもデザインが増えてきているものの横張りには劣ってしまうのが現状です。

サイディング張り替え時に理想のデザインを求める場合は、横張りの方がお好みのデザインが見つかりやすいと思います。

横張りのデメリット:メンテナンスの頻度が多い

横張りは縦のつなぎ目が多くなり、シーリング剤の量が多いことからメンテナンス費用が縦張りと比較すると高くなります。

ちなみに、種類によっても異なりますがシーリング補修にかかる費用は以下が目安となります。
【シーリング補修の目安】
・打ち替えの場合
1メートルあたり約900〜1300円程度
・増し打ちの場合
1メートルあたり約600〜900円程度
増し打ち打ちましの場合は、使用中のコーキング撤去作業もないため安く抑えられます。

また、打ち替えも増し打ちも高所作業が必要な場合は、塗装や張り替え同様に足場の設置が必要のため
プラスで15〜20万円程度の費用が上がることを想定しておきましょう。

「通気工法」「直貼り工法」2つの工法の特徴とは?

「通気工法」「直貼り工法」2つの工法の特徴とは?

業者さんと話をしていると「縦張り」「横張り」以外に「通気工法」「直貼り工法」という言葉を耳にする機会があると思います。
実は、意外と理解されている方が少ないですが、サイディング外壁には張り方の工法も2種類存在します。

これから解説する2つの工法は、デザインなどの見た目には表れにくいですが通気性やコスト面に直結するため大事な知識となるため、ご参考になれば幸いです。

「通気工法」の特徴

通気工法

まずは、通気工法について解説します。通気工法とは、サイディングと壁の間に空洞を作り通気性を高める工法となります。
具体的には防水シートとサイディングの間に通気胴縁を入れてあげることで隙間を生み出すのです。

元々は、標準工法ではなかったのですがサイディングの劣化要因となる湿気を除去するために現在では多くのメーカーや施工業者が採用をしています。

通気工法のメリット 通気性が高く劣化を防ぐ

通気工法は、壁と外壁との間にできた通気層と外壁に張った防水シートで湿気を外に逃すという防湿・防水効果を高めるメリットがあります。

建物にとって湿気は、建物全体の劣化速度を早めるなど耐久性を低下させる最大の敵になります。
その湿度や水分を除去する役割が通気工法の最大のメリットとなります。

通気工法のデメリット①外壁の強度が低い

一方で、通気性にもデメリットは存在します。
通気工法は、外壁とサイディングとの間に通気層を設けますが隙間ができてしまうため留具に負担がかかります。
つまり、外壁の強度が落ちてしまうのです。

そのため、地震や台風などといった自然災害には弱い側面を持っており被災が多いエリアではあまり採用されないケースもあります。

通気工法のデメリット②火災時の被害は拡大しやすい

前出の通り、通気工法は湿気や水分を防ぐために通気層を意図的につくっています。
これは煙突のような役割も果たすことになるため、火災の時には被害が拡大するデメリットにもなってしまいます。

特に、内部の木材は湿気や水分が取り除いた木材のため乾燥しており、通気層から火が入ってしまうと火災が拡大する危険性があります。

「直貼り工法」の特徴

直貼り工法

続いては直貼り工法の解説です。
直貼り工法は、名前の通り直接外壁の防水シートの上にサイディング材を貼り付ける工法となります。
通気工法と比較すると施工工程が少ないことが特徴です。
いまでこそ、通気工法が浸透してきましたが元々はほとんどの住宅で直貼り工法が採用されていました。

直貼り工法のメリット:施工コストが低い

直貼り工法の圧倒的なメリットは施工コストを抑えられることです。
直貼り工法は、施工工程が少ないため通気工法と比較すると技術力も必要がないため施工コストが下げられるのです。

今後の住居年数の予定が少ない場合や予算を極力抑えたいという方にはオススメの工法広報となります。

直貼り工法のデメリット① 外壁の劣化が早い

直貼り工法は、通気工法と比較すると湿気や水分を逃がすことができないため、剥がれや傷といった劣化症状が早く出てきてしまいます。

最初の新築時に耐久性の長い塗料を使用していなければ、早期での劣化は仕方がないことでもあります。

直貼り工法のデメリット②メンテナンスコストが高い

直貼り工法はメンテナンスコストが高いことがデメリットとなります。
理由は、直貼り工法はサイディングの塗り替えにあまり適しておらず透湿性塗料を使用しなければ更なる劣化を引き起こす場合があります。

そのため、塗装ではなく張り替えを業者から勧められることが多いです。
張り替えは塗装よりも50〜100万円程度高くなってしまうためメンテナンスのコストは上がってしまうのです。

外壁アドバイザー

後藤

「そもそもうちの家は、通気工法?直貼り工法?」と迷われている方も多いと思います。そんな時はどちらなのか見分ける簡単な方法として、水切り板金をチェックしましょう!
サイディングと水切り板金には隙間が存在します。この隙間を覗いてみて通気層(空洞)が存在していれば通気工法であります。また、隙間に薄い紙などを入れてもすぐに最奥部に当たってしまう(空洞がない)場合は直貼り工法ということになります。

張り方と工法の4種類の組み合わせで自分に合った選択をしよう

これまで「縦張り」「横張り」の張り方と「通気工法」「直張り工法」の工法についてのメリットデメリットについて解説を行ってきました。
改めて、下記の表にて自分のお家に最適な組み合わせを検討してみてください。

価格デザイン機能性メンテナンス
縦張り高い種類が少ない
スタイリッシュ
通気性と防水性が低い少ない
横張り安い種類が豊富通気性と防水性が高い多い
通気工法高い耐久性は高い
外壁の強度は下がる
少ない
直貼り工法安い劣化は早い多い

お家にあった施工方法がイメージできたしょうか。施工内容の方向性が固まってきたら、次は業者の選定となります。昨今はコロナウィルスの影響で在宅率が高まり、それを良いことに悪徳業者も増加してきているのが実情です。

外壁アドバイザー

後藤

昨今、若い方にはスタイリッシュな印象を与える縦張りが人気な傾向です。
また、若い方は長く住んでいくことを想定して通気工法を選ばれるケースが多いです。
一方で、5〜10年程度しか住むことを考えていない方は施工コストを抑えた直張り工法を選部と良いと思います。
家のメンテナンスは外壁に関わらず、人生計画をふまえて選択をしましょう。

悪徳業者かも! 押さえておきたい3つのチェックポイント

悪徳業者かも!押さえておきたい3つのチェックポイント

「訪問して親切に色々とお話してもらったからこの業者にしよう!」
「知り合いからの紹介だから業者を選ぶ必要はない」

このようにお考えの方は今一度立ち止まって、これからお話しするチェックポイントを抑えられている業者なのか見極めてください。

業者の選定ミスによって、高額施工や施工ミスなどが相次ぎ、当社弊社に相談をされるお客様が後を絶ちません。人生に何度も機会はなく、マイホームを守る上で大切な買い物になりますのでしっかりとした業者選定を行っていきましょう。

①現場調査の時間は適正かどうか

悪徳業者の特徴として、現場調査が30分未満の場合があります。現地調査は早くても1時間程度はかかります。物理的に時間がかかる場合や丁寧に行ってくれる優良有料業者であれば2時間程度かかることもあります。

また、悪徳業者は現地調査をしたフリをして状態を把握せずに見積もりを提出してくるケースもあります。そのため、立ち合いは必須でおこないましょう。

現地調査は悪徳業者を見抜けるポイントであり、建物の状況や適正価格にも影響しますので大事なチェックポイントとなります。

②営業担当者は張り方・工法の知識を持っているか

外壁は張り方や工法だけでなく材質も複数存在し、外壁塗装や張り替えは技術だけでなく多くの知識が求められます。もちろん、業者によって得意不得意もあり全ての知識を網羅している業者は少ないです。

しかし、これまで解説をしてきた程度の内容は業者からすると最低レベルのものとなるため、ぜひ様々な質問をしながら業者の知識レベルを特定しましょう。

質問リスト

  • 通気工法と直張り工法は具体的には何が違うのでしょうか?
  • 縦張りと横張りのメリット・デメリットは何でしょうか?
  • サイディングの張り替え後のメンテナンスは何か必要なのでしょうか?

上記の質問では、業者が最低限の知識を持っているのかを確認することができます。
質問した際に、この記事に記載をされている内容は最低でも答えられなければ危険信号です。

③大幅な値引きや高額見積もりに注意!適正価格は?

昨今はコロナウィルスの影響によって、在宅している確率が高いことを狙った訪問営業が活発化しております。訪問販売による高額見積もりでの売りつけや逆に大幅な値下げを謳い文句とした営業活動をされているケースが多いです。

当社弊社へも毎日のようにお客様から、悪徳業者に騙されて高額施工になってしまったり、施工ミスによって追加工事が発生し追加料金を取られてしまうような被害相談を受けます。

下記の営業手法には注意をしてください!

  • 初回提示金額よりも数十万の値引きをされる
  • モニター価格や期間限定の金額提示をされる
  • 耐久年数の長いオリジナル塗装を提案される
  • 工事費用を全額先払いで請求される
  • 強引に契約を迫られる
価格表張り替え価格
窯業系4000~6000円/㎡
金属系3000~5000円/㎡
木材系2000~3000円/㎡
樹脂系3000~4000円/㎡
サイディング張り替えの相場

外壁アドバイザー

後藤

クーリングオフとは、訪問販売による強引な営業によって契約をしてしまったお客様が解約を行える制度です。契約した日から8日以内であれば、クーリングオフ制度が適用できます。該当する場合は、すぐに国民生活センターへ相談をしましょう!

自分にあった張り方・工法で満足の行く業者へ依頼しましょう

外壁の貼り方によって、全体的な建て物の印象も決まってきます。
一生に数回の高額な買い物となるのが外壁リフォームです。塗装と張り替えのどちらを選択するにしろ後悔をしたくないのはみなさん同じですよね。

まずは信頼ができる優良業者を見つけ、自分の理想をできるだけ実現ができるようしましょう!